証券会社では、一般口座、特定口座(源泉あり・なし)、NISA口座の三種類の口座を開設することができます。申告の手続きは、これらの口座の種類によって異なります。
一般口座での上場株式等の譲渡や配当等は、自分で所得計算をして申告しなければなりません。特定口座で源泉有りなら、金融機関等で所得を計算して税金まで納めてもらえますが、それでも税金だけは納めなければなりません。
しかし、NISA口座なら、税金そのものがかかりません。
昨今なにかと話題の多いNISAですが、NISA口座は毎年100万円まで、最長5年間・最大500万円まで上場株式等の譲渡益や配当等が非課税となる制度です。ロールオーバーを使えば、非課税期間を事実上14年間にまで伸ばすことも可能です。ただし、非課税枠を使い残しても翌年に繰越しができない、譲渡で非課税枠が空いてもその年は再投資できないなど注意すべき点もあります。
NISAは、高配当の企業、応援したい企業、株主優待目的など株式を長期に保有する投資スタイルに向いている制度といえます。