一部の地銀では未だにフロッピーディスク(FD)が使われていたのですね。
「まだフロッピーディスク(FD)を使っているのかと驚かれるが、これが現実なんです」。3.5型の雄だったソニーが国内販売を止めて10年。山形市の山形銀行事務センターには、今も多い日で1日400枚が県内各地から郵送されてくる。業務を担う山銀システムサービス業務第一部長の剣持勇が、重ねられた束を前に苦笑いした。
(日経 2021/02/05)
もっともこの記事に出てくる山形銀行や他の地銀の多くも今年の3月末で取り扱いを終えるようです。
理由は、関連機器が故障しても修理できないこと、銀行の事務コストが大きく採算が合わないことによるようです。
最近、もう一つ驚いたことがありました。
弊行では、かねてよりお取引のある自治体さまと、税公金の取扱いに関する協議を行って参りましたが、2021 年 3 月末をもって、一部の自治体さまと税公金の取扱いを終了させて頂くことになりました。(三菱 UFJ 銀行のHPより 👈クリック)
口座振替やインターネットバンキングなどは引き続き利用できるようです。
かつては銀行側も、たとえ事務コストで採算が取れなくても、自治体の税公金の指定金融機関になることにより、公金の運用や地方債の引き受けといった取引で旨味がありました。
ところが最近の金余りや超低金利でこれらの旨味がなくなり、残ったのは銀行側の事務コストだけになってしまいました。
そのため、銀行としては採算の取れない支店は手数料の値上げを自治体に求めて来ました。結果、自治体に手数料の値上げが受け入れられなかったため、税公金の指定金融機関を辞退することになったようです。
経済産業省は2026年をめどに手形の廃止を目指すようです。また、政府は2022年1月から、所得税や贈与税などで30万円以下の国税は、スマートフォン決済アプリで納付できるようにするそうです。
時代は刻々と変化しています。不自由がないからと今のやり方にこだわっていたら、周回遅れになるのかも知れません。
ちなみに、現在の国税の納付方法は、従来からある納付書による窓口納付や振替納税だけではなく、インターネットバンキングやクレジットカードによる納付も認められています。
(国税庁👈クリック)
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