【コラム】4~6月の外食産業の業績

外食大手13社、7割が赤字 4~6月 郊外は回復傾向

新型コロナウイルスの影響で、外食企業の業績が悪化している。休業や外出自粛で売り上げが減少し、2020年4~6月期は大手の7割が最終赤字となった。郊外では客足が戻りつつあるが、都市部では在宅勤務の定着で回復が鈍い。大人数で利用するファミリーレストランが、ハンバーガー店に比べ低迷が続くなど、業態間での格差もでている。(2020/08/14 日経)


大手外食産業が新型コロナウイルスの影響をもろに受ける第1四半期の業績が、気になっていました。今朝の日経新聞を見ると、ほぼ予想していたとおりでした。

記事を表にまとめれば、つぎのイメージです。

都心店 郊外店
客席利用
持ち帰り

-持ち帰り-
前年同月比で増益だったのは、マクドナルド1社だけでした。もともとのビジネスモデルが持ち帰り対応だったので、コロナによって他の外食産業も取り込んだのでしょう。

一方、餃子の王将は75%減益ながら赤字転落を免れました。扱い商品が餃子ということもあって、販売のウエイトを持ち帰りに移行しゃすかったのだと思います。

すかいらーくHDは191億円の赤字(前年同期は26億円の黒字)と大きく業績を悪化させました。客席利用が主力なので、まともにコロナの影響を受けたのだと思います。これはコロワイドなどの居酒屋ビジネスも同様です。

-郊外店-
とんかつ店の「かつや」は9割が郊外にあり、客足が戻り7月には売上がプラスに転じたとあります。

牛丼店「すき家」は郊外に5割以上の店舗があるため、7月にはプラスとなった。一方、同じ牛丼店でも「松屋」は郊外店が3割強のため以前苦戦しているとしています。


コロナ前までの飲食店は、一に場所、二に料理だと思っていました。同じような場所なら、競合店舗に競り勝つには店長次第だったと思います。
店長次第とは、店長の熱心さ、お店のオペレーション、客への気配り、料理人とのコミニケーション、従業員からの人望です。

コロナによってこれがガラッと変わってしまいました。
いつまで続くのかわかりませんが、当面は都心店&客席利用の営業形態は厳しい状況です。

資金が続くのなら、今は創意工夫しながら赤字幅を極力小さくし、様子を見るしかないと思います。
傷が大きくならないうちに一旦撤退という選択肢も、視野に入れておく必要があります。

 

∞∞ 吉岡 ∞∞

 

 

 

 

 

 

 

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