忙しい日々を送っていると、「つい、うっかり」といったことがままあります。
昨年から子会社の役員を兼務しそこからも給料を受け取っていた、原稿料や講演料がまとまってあった、生命保険の満期があった、兄弟で相続した不動産を兄任せで売却していたなど、確定申告をしなければならないけど「忘れていた」、あるいは「気にはなっていたけど気がつけば申告期限が過ぎていた」といったことがあります。
ところが、税務署には、所得税法などの法律にもとづきその支払者に支払を受ける者の氏名、住所、支払金額などの情報が「法定調書」という形で集まる仕組みなっています。また、不動産の場合は、登記所から有権移転やその移転の原因(譲渡、贈与、時効など)といった登記情報が税務署に提供されます。
このように税務署には様々情報が集まりますので、本人が忘れていても「○○についてのお尋ね」という書面が突然税務署から送られてくることがあります。
お尋ねが送られて来ても別に脱税をしたわけではありませんからあわてる必要はありません。まずは事実関係を書類(支払調書、契約書など)で確認して、お尋ねに対する回答を税務署に返信すると共に、申告の手続きをすればよいでしょう。
申告の仕方がわからない場合は、税務署や税理士に相談するとよいと思います。