【コラム】年金改革法の成立(公的年金)

昨日(5月29日)年金改革法が成立しました。公厚生労働省が5年に1度実施する財政検証に基づくものだそうです。年金については門外漢ですが、新聞記事(日経新聞 2020/05/30付)をみての感想です。


■繰り上げ・繰り下げ受給
・・・繰り下げ・繰り上げの選択に迷う場合、終身でもらえる年金の本質は「長生きリスクに備える保険」であることを思い出したい。当面の資金に余裕があれば、繰り下げによる増額は長寿の安心材料になる。

-感想-
現行は、65歳以降1カ月繰り下げるごとに0.7%の割合で増額され、70歳まで(最高42%増額)です。これを75歳まで同じ0.7%の割合で増額(最高84%増額)できるとというものです。

新聞記事によると、繰り下げでもらわなかった金額を受給開始後の増額で取り戻せるのは、70歳受給開始なら82歳弱、75歳受給開始なら87歳弱だそうです。

自分の寿命のことはわかりませんが、82歳までの存命の確率と87歳までの存命の確率を考えると後者の方が低いはずです。にもかかわらず、増額割合が同じ0.7%というのはなんか変な気がします。


■短時間労働者の厚生年金加入
・・・厚生年金保険料は会社と折半。パートで働く女性などで新たに保険料負担が発生する場合も、平均的な年齢まで生きれば将来の厚生年金の総受給額が保険料負担を上回りやすい。目先の負担を避けるためだけに勤務時間を20時間未満に調整するのは得策ではない。

-感想-
パート・アルバイトなどの短時間労働者の厚生年金加入は、現在は501人以上の会社です。これを、22年10月に101人以上に、24年10月に51人以上の会社に広げようというものです。

老後のことを考えれいい話なのかもしれませんが、会社員の妻など第3号被保険者は新たに年金保険料を負担しなければならず、とても額面どうりには受け取れません。


■在職老齢年金の基準緩和
・・・現在60~64歳では、月収と厚生年金の合計が28万円を超えると、超えた金額の半分が厚生年金から減額される。22年4月以降は基準が47万円になり減額される人は大きく減る。長く働くことの後押しになりそうだ。

-感想-
65歳以上は現行とかわりません。一言で言えば中途半端です。ちょっと前まで、人生100年時代で高齢者にも現役並みに働いてもらいたい、その後押しとして在職老齢年金はという制約をなくすんだということで検討していたと思います。結局、年金財政の問題があり、腰砕けとなりました。

 

∞∞ 吉岡 ∞∞

 

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